サヨナラのしずく
部屋にはあたしの声と俊平のちょっと荒くなった息づかいが聞こえていた。



あたしの体に快感を与えていた俊平はあたしの足を抱き抱えた。




「いくぞ?」




あたしは俊平の言葉に頷いた。



そして、快感とは別の感覚が襲ってきた。




「力抜け」




そう言われ体の力を全部抜いた。



俊平は顔をしかめながらあたしの中へと入ってきた。




「雫、好きだ」




痛みを感じていたあたしの耳に俊平の掠れた声が届いた。



そして俊平はゆっくり動き出した。



あたしは俊平に手を伸ばし、俊平の首に手を回した。



すると、俊平はあたしにキスをくれた。





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