サヨナラのしずく
初めては痛いとか聞くけど、そんな痛みより胸がキュンってなった。




俊平が好きだって心の底から思った。



あたしの目からは嬉しくて涙がながれてきていた。




「痛ぇか?」




それに気づいた俊平は動きを止め、優しく聞いてくれる。




「ううん、幸せだって思っただけ」


「お前可愛すぎ。もう優しく出来そうにねぇわ」



そう言った俊平はさっきより動きを速めた。



あたしは必死に俊平の愛を取りこぼさないようにしようとしていた。



痛みなんかより愛を感じていた。




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