サヨナラのしずく
俊平はシャワーを浴び支度を済ませ出掛けて行った。



久しぶりにひとりになったあたしはベッドの上でただ俊平の帰りを待っていた。



抱き合ったあとと言うこともあってか、あたしはいつの間にか眠ってしまっていて俊平が帰ってきた音で目が覚めた。



俊平はすぐさまベッドまできて腰をおろした。





「寝てたのか?」



「うん、そうみたい」


「着替えて俺も寝るか」




そう言って、俊平は立ち上がり着替えに行った。



あたしはこの時俊平に何かあったなんて考えもしなかった。



ただ帰ってきてくれたことが嬉しかった。




それに、帰ってすぐにあたしの元へ来てくれたことが嬉しかった。



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