サヨナラのしずく
ホテル街を出て繁華街へと戻ってくると、さっきより人が増えていた。




さっきはまだサラリーマンとかも少なかったけど、今はこれから飲もうとしているサラリーマンたちが増えている。





「何食いてぇ?」


「なんでもいい」


「その格好じゃ居酒屋は無理だな」




そう言いながら、俊平は繁華街の中を堂々と歩く。



時々、俊平の知り合いなのか俊平に頭をさげている人がいて俊平は『おう』と軽く挨拶をしていた。




「焼肉でいいか?」


「うん、なんでもいい」



そう言うと、俊平は繁華街にある焼肉屋の中へとあたしを連れて入った。


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