サヨナラのしずく
幸せになれ
朝方、タクミさんがいないせいで眠れずにいたあたしの携帯が鳴った。
あたしはタクミさんからだと思って急いで電話にでた。
「もしもし!」
『雫さん?』
電話はタクミさんではなくユウカさんからだった。
こんな時間にユウカさんから電話がかかってきて、あたしは胸騒ぎがした。
『お兄ちゃんが……―――』
えっ?
タクミさんがどうしたの?
電話の向こうでユウカさんは泣いているみたいだった。
だけど…はっきりと言っていた…。
“お兄ちゃんが……死んだ”って。
あたしはタクミさんからだと思って急いで電話にでた。
「もしもし!」
『雫さん?』
電話はタクミさんではなくユウカさんからだった。
こんな時間にユウカさんから電話がかかってきて、あたしは胸騒ぎがした。
『お兄ちゃんが……―――』
えっ?
タクミさんがどうしたの?
電話の向こうでユウカさんは泣いているみたいだった。
だけど…はっきりと言っていた…。
“お兄ちゃんが……死んだ”って。