サヨナラのしずく
なにを食べても美味しいと思わないし、何か食べたいとかも思わない。



あたしはあまり食に関心がないんだと思う。



目の前でビールとお肉を食べる俊平を見てすごいと思った。



両方おかわりを頼んでもちゃんと平らげていた。



あたしはと言うと、お肉を数枚食べお箸をおいた。





「帰るか」


「うん」




あたしたちは席をたちレジへ向かった。




あたしが鞄の中から財布を出そうとしているうちに俊平は会計を済ませてしまった。



お店を出てからお金を払おうとしたけど、あっさり断られてしまった。




< 29 / 358 >

この作品をシェア

pagetop