サヨナラのしずく
「するかもしれねぇけど、お前が嫌がることはしねぇよ」





ちょっと俊平の顔を冗談で睨み付ける。




「なんだよ?」


「別に」


「わかったよ。じゃお前ここで寝ろよ、俺ベットで寝るから」





え?普通、あたしがベットで俊平がソファーじゃない?



まあ、普通がわかんないけど普段優しい俊平がなんでそう言ったのか意味わかんない。




「なんであたしがソファーなの?」


「あ?だってお前がベットだったら空いてるスペースに俺がいっちまうかもしれねぇだろ」


「わかったよ、じゃソファーで寝るからもうあっち行ってよ」


「なんだと?」





声を出しながら笑うあたしに俊平は優しく頭を撫でてきた。





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