紫クレヨン
記憶

過去と現在

それはまだ…俺が小一の頃の話。


図工の時間…

「ねぇ、葵クン…どうして紫色のクレヨンだけがそんなに短いの?」

クラスの女の子からの素朴な質問。

俺のクレヨンセットは、紫色だけが妙に短い…。
他のクレヨンは手につけたこともないくらい長いのに…。

「それは…」


その時まだ、答えがわからなかった。

そして、高校生になった今でも…その答えがわからないまま…。


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