紫クレヨン
「ア−オ−イ−クン!またまた告白されたの?」

「何だよ!その目は…あぁ、そうだとも。朝っパラから…。よくするよなっ…女っつう生物はよっ。」

俺は…『女』という生物にあまり興味がない…。
と、言うか『女』が苦手だ…。
普通の男子高校生は、いろんな意味で『女』に興味があるのだろう…だが、俺にはそんな気持ちが低い。

「お前、そんなにフッたら…あとでバチが当たるぞ。この幸せ者が!」

「大体、女は俺のどこに惹かれているんだか…俺が女だったら、由斗が好みだけどな」

笑顔で語る俺。

「ありがとうよっ!俺は、いつも『男』ばっかりにモテるタイプだ。葵は男女から愛されていいなぁ−」

羨ましいそうにこっちを見る由斗…。

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