溺愛王子とヒミツな同居



「冗談だよ。お前を困らせたかっただけ」



あまりの必死さに、つい笑いがこみ上げてくる。



朝からまりやの反応に満足した俺は、できたての朝ご飯を食べ、のんびりとした休みを過ごす



……はずだった。



一緒に住む間は、2人で家事を分担することになり、今日はまりやが掃除と食事担当。



洗濯物を干し終わった俺は、リビングのソファで春のポカポカした陽気にまた、睡魔と戦っていた。



昼までまだ時間あるし、もう一眠りするか。



どうにも眠気に勝てそうになく、限界だと判断した俺はソファに横になった。



「きゃぁ……っ!」



今すぐにでも意識を手放しそうになっていた俺を現実に引き戻した悲鳴。



一瞬で目が覚めて、飛び起きるとその場所へ急ぐ。



「まりや!!」



バスルームの掃除をしていたまりやの悲鳴に急いで駆け付けると、そこには床に尻もちをついて座ったままのまりやの姿が。



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