溺愛王子とヒミツな同居
「よかった。今度から気を付けるね」
まりやの笑顔に、俺も自然と笑みが漏れる。
そんな雰囲気をぶち壊しに、ハンターが近付いてきてることに俺達はまったく気付かない。
――ピーンポーン。
2人で昼飯の準備をしようとしていたところに、そいつは予告もなく現れた。
まりやがモニターを確認して急いで玄関に向かうと、そいつは爽やかな笑顔を浮かべたに違いない。
「宮内君……っ」
玄関から聞こえてきたそんな声に、皿を手に持っていた俺は危うく落としそうになった。
光……?
帰ったと思い込んでた光が急に現れたことで、とっさに息を潜めて様子をうかがう。
「やっほ~。まりやちゃん」
「どうしたの……?」
「本当にここ、まりやちゃんの家だったんだね。
休みの日にまりやちゃんに会えるなんて、オレ超ラッキーボーイ!」