溺愛王子とヒミツな同居
「どうしたの? すごく嬉しそう」
朝からニコニコ顔の栞。
いつも思うけど、この元気は一体どこからくるのか。
私も見習いたいぐらい。
「その様子じゃ、まだクラス割見てない?」
「よく見えなくて……」
「よっしゃ!」
ガッツポーズをしてなぜか喜ぶ栞に、私は首を傾げる。
そんなに喜ぶこと言ったかな?
「まりやとあたし、また同じクラス!!」
Vサインをして、ニッと元気よく目元を細めて笑う栞に、私の口角も段々と上がってくる。
「ほんと?」
喜びが抑えきれなくて、Vサインをしてる手に両手を添える私に、大きく頷いてくれた。
また一緒のクラスになれたんだ!
嬉しい……!