溺愛王子とヒミツな同居
3日ぶりに学校に行くと教室の周りがいつもよりもザワついていた。
さほど、気にも留めず教室の入口のところで足を止めると、丸2日ぶりに見るまりやが1人で自分の席に座っていた。
顔色が悪いように見えるけど、まりやを見られて心底安心する自分がいるのにもまた笑える。
まりやに気を取られていた俺は、まだ気付かなった。
教室の雰囲気がいつもと違うこと。
そのことで、まりやがみんなに噂されてることに。
「おっはよ~ん。大翔。
参った参った。あのやらかした奴のお守りも楽じゃないよ。
ねぇ、オレのこと癒して~……て、あれ……どういうこと?」
朝から暑苦しい光が俺にもたれかかってきたと思ったら、目を丸くして黒板の方を指差した。
「は? 何がだよ?」
光を見た俺は、その指先を追って見ると、信じられないものが目に飛び込んできた。