溺愛王子とヒミツな同居



だから、どうしたらいいのか……考えても考えてもわからなくて。



みんながいる前で告白するっていうことが、どのくらい勇気がいるものか私は知らない。



でも、好きな人に告白する気持ちや勇気ならわかる。



心の中に秘めた想いを伝える瞬間がどれだけパワーがいるものか、知ってるから。



谷山君が本当に私のことを好きだとしたら、私はその気持ちにちゃんと答えなくちゃいけない。



連休の間、部屋に鍵をかけてずっと悩んでた。



夜もほとんど眠れなくて、食事も喉を通らなくて。



大翔君が好きだから、谷山君の気持ちに応えることはできない。



最初から答えはわかりきってることなのに、私がずっと悩んでたのは



大翔君と谷山君のこと。



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