溺愛王子とヒミツな同居
☆これからもずっと-まりやside-
「まりや、昼飯できたぞ」
「うん。今行く」
外で洗濯物を干していた私は、大翔君の声で家の中に入る。
「わぁ、美味しそう!」
テーブルに並んでいたのは、ほうれん草とベーコンのクリームパスタ。
休みの日に大翔君が作ってくれるお昼が、私の楽しみのひとつになった。
「いただきまーす!」
フォークを手に取り、パスタを頬張る私を嬉しそうに笑って見てる大翔君。
「お前は本当に美味そうに食べるよな」
「大翔君が作ってくれるものは、全部美味しいから。
あと、どれくらいこうして大翔君が作ってくれたご飯食べられるのかな……」
急にしんみりした私は、慌てて笑顔を作ってまた食べ始める。