溺愛王子とヒミツな同居



〜〜♪♪



タイニングチェアの上に置いていたスマホの着信音が鳴る。



何だろうと、ご飯を食べる手を止め、画面を確認するとお母さんからの久しぶりの電話だった。



それだけで嬉しくて、そっとスマホを耳にあてる。



「もしもし」



『あ、まーちゃん? お母さんです』



「わかってるよ。ちゃんと名前出てたから」



相変わらず可愛らしいお母さんの声に、ホッとしてクスクスと笑いが零れる。



『ヒロ君との同居生活はどう? 盛り上がってるかしら?』



「うん、毎日楽しく過ごしてるよ。そっちはどう?」



出張先での出来事や私の学校生活の話など、久しぶりのお母さんとの電話は楽しかった。


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