溺愛王子とヒミツな同居
「宮内ね! あんたノリいいじゃん! よろしく!」
誰とでも仲良くなれる栞は、もう宮内君と意気投合して盛り上がっている。
「よろしくー! 何か、米ちゃんとは気が合いそうじゃん?」
「米ちゃんとかやめてよ。
おばあちゃんじゃあるまいし!」
いいなぁ、栞はすぐに友達できて。
私も頑張って、自分から声……かけてみようかな。
盛り上がる2人からヒロト君に目を移すと、
彼が私の視線に気付いた。
「何?」
「え? あ……」
せっかく声をかけてもらったのに、上手い言葉が見つからない。