溺愛王子とヒミツな同居
SECRET-2-
☆ドキドキ、同居生活-まりやside-
翌日の土曜日。
お父さんが今日から3ヶ月の予定で出張することになり、お母さんも一緒についていくことになった。
「じゃ、まーちゃん行ってくるから。
ヒロ君と仲良くね」
昨日の今日で、8年ぶりに再会した幼なじみの大翔君と、同居することになるなんて…。
昨日の夜から緊張して眠れなかった私は、上手く笑えているのかわからない。
「まりや、困ったことがあったら、大翔君を頼るんだよ」
私の肩に優しく手を置いたお父さんは、どこか心配そうな顔で告げた。
「うん、大丈夫。お父さんも体に気をつけてね」
心配かけちゃいけないと、ニッコリ笑い返す私に、安心したように頭を撫でてくれた。
「まーちゃん、何かあったらすぐに連絡してね」
もう出発する時間なのに、いつまでも心配してくれるお母さんにも笑い返す。