溺愛王子とヒミツな同居
「……い、まりや」
ん……なに……?
「おい、まりや」
誰かが呼んでる声がして、うっすらと目を開けた。
目を擦りながら起きあがると、寝ぼけていた意識が一瞬でハッキリする。
うそ……なんで大翔君が……?
「もうすぐ昼だけど、どうする?」
起きたばかりで、頭が上手く回らない。
私、寝てた……?
見つめてくる大翔君に何も返せずにいると、いきなり顔を近付けられる。
途端に胸が早鐘を打つ。
綺麗な大翔君の顔が目の前にあるかと思うと、身動き一つできない。
「まりや、聞こえてる?
昼飯どうするか聞いてるんだけど」
「えっ?」