【BL】約束を守れなかった僕が君にしてあげられること
約束を破った僕は、嘘吐き
「……どうして?」
ベッドに横たわりながら、お前がそう呟くのを聞いた。
仰向けになって、狭い視界で見えるのは白い無機質な天井と、お前の泣き顔。
――泣くな、と言いたいのに……
生憎、俺は呼吸するのが精一杯で、喋り掛けられない。
「……っ…………」
ああ、だから泣くなよ。
涙、拭ってやりたいけどさ、腕を動かす力もないんだ。
「ずっと一緒だって、手を離さないって、一生愛し続けるって、――言ったじゃないか……っ!」
ああ、そうだな。
「言ったじゃないかよぉ……っ!」
その通りだ。