叶えたい約束と恋愛事情
明日香はイケメンと聞いてばっと立ち上がった。
全く…明日香ったら。
明日香は立ち上がると私の腕を掴んだ。
いや、私はイケメンに興味無いよ…。
「早く早く!亜依っ」
「ちょっ…待って!きゃっ!」
目の前の視界がぐるりと変わった。
あれ?
私…転んじゃう。
私は明日香が強く腕を引っ張ったせいで体勢を崩してしまった。
ヤバイ!
このままじゃ転ぶ…。
そう思い私はギュッと目をつぶった。
が…。
転ぶと思ったけど私の身にはなにも起こらなかった。
あ、れ…?
私は恐る恐る目を開けると、そこには綺麗な顔立ちで、これこそが"イケメン"と言うだろうと思うような顔が映った。
な、なにが起きた?
私はなにしてる?
「きゃーっ!お姫様抱っこ!私もされたいっ」