叶えたい約束と恋愛事情
同じクラスに席隣り!?
「ほらー。自分の席つけー」
そう言いながら教室に入ってきたのは、このクラスの担任だった。
30代前半ってとこの担任。
まぁ頼りにはなりそうだけど…。
「亜依!また今度聞かせてよね!」
「な、なにを?」
「こ・ん・や・く・のこと♪」
「ちょっ!」
そう言うと明日香は自分の席に戻っていった。
婚約のことって…。
べ、別に婚約だなんて…。
私は転びそうになった時に倒した椅子を元に戻し、自分の席に着いた。
ん?
ちょっと待ってよ…。
私は隣を見た。
するとそこには笑顔でこっちを見ている颯音が座っていた。
な、なんで!?
まさか……。
「なんで?」
「ん?」
「なんでここに?」
「なんでって俺、ここのクラスだし席もここだし。」
「嘘…まじ?」
「まじまじ♪」