叶えたい約束と恋愛事情
居残りと甘い言葉
しばらくして担任の話も終わって解散となった。
クラスのみんながカバンを持って帰っていく。
私も帰ろっ…。
そうやってカバンを持った時だった。
「七瀬。ちょっと来い」
そう私を呼んだのは教卓で手招きをしている担任だった。
げ…。
最悪だ…。
「はい…」
「亜依、どんまい!」
「明日香〜」
「また明日ね♪」
そう言って明日香は帰っていった。
もう。
助けてってば!
私はとりあえず先生のとこに行った。
「七瀬。入学式そうそうやってくれたな?」
「わ、私だけじゃないですよ!」
「言い訳厳禁。七瀬は居残りとして資料作りだ」
「え…」
「分かったら早くついてこい」
そう言うと担任は歩き出した。
居残り…。
今日はなんてついてない日なんだろ…。
しかもなんで私だけ。
仕方なく私は担任に着いて行った。