叶えたい約束と恋愛事情
と、思ったけど…。
「誰が変態バカ颯音だって?」
「うえっ!!??な、なんでいんのっ!」
私の後ろから声がした。
振り返ってみると、カバンを持った颯音が立っていた。
な、な、なんで…。
てか聞かれちゃってた…。
もうとことんついてないや…。
「俺は変態バカですか…」
「だ、だってあんなこと!」
「あんな?ってなに?」
「も、もういいっ!バカ!」
私はそれだけ言うと、作業を再開した。
はぁ…。
って…私、どんだけため息をついてんだろ…。
「資料作り…ね」
「な、なに?てかなにしに来たわけ?」
「ん?頑張ってる亜依を応援しにな」
「別に応援なんていいから手伝ってよ…」
颯音が私の隣に座った。
そして私のことを見てニヤニヤ笑った。
ほんと性格悪いんだから…。