EGOIST
夜になると昼間より明るい場所がある。
それがここ、Hope……
『涼』
まだどこのテーブルにもつかず、立っているだけの涼に声をかける。
『お前なぁ、多恵ちゃん泣かせんなよ』
俺にヤキモチやくのは正当だとしても、多恵ちゃんに当たるのは間違ってるからな。
ここはビシッと言っとかなきゃ。
『柚から聞いたんだ?』
『ちげーよ。 3人が話してるの偶然聞いたんだよ』
『へぇ、柚を待ち伏せでもしてたの?』
う……
何だよこいつ。
エスパーか。
『りょーうっ! 今日は珍しく、どこにも着いてないんだね!』
と、派手派手しい女が現れ、涼の首に纏わり付いた。
生暖かい甘い香りが鼻につく。
『貴女が来るの待ってましたから』
『本当? じゃあ今日は朝まで相手してくれる?』
『勿論』
ニッコリ……嘘くさい笑顔を作って涼は歩き出す。
俺は知ってる。
それが凄く疲れる事を。
『あ、真も指名していい?』
『真?』
『……駄目?』
『ダーメ。 俺、意外と嫉妬深いですよ?』
クスクスと笑いながら2人で俺を見る。
感じわりー…
つーか、こっちから願い下げだ!
俺は2人の後ろ姿に向けて、べーっと舌を出した。
それがここ、Hope……
『涼』
まだどこのテーブルにもつかず、立っているだけの涼に声をかける。
『お前なぁ、多恵ちゃん泣かせんなよ』
俺にヤキモチやくのは正当だとしても、多恵ちゃんに当たるのは間違ってるからな。
ここはビシッと言っとかなきゃ。
『柚から聞いたんだ?』
『ちげーよ。 3人が話してるの偶然聞いたんだよ』
『へぇ、柚を待ち伏せでもしてたの?』
う……
何だよこいつ。
エスパーか。
『りょーうっ! 今日は珍しく、どこにも着いてないんだね!』
と、派手派手しい女が現れ、涼の首に纏わり付いた。
生暖かい甘い香りが鼻につく。
『貴女が来るの待ってましたから』
『本当? じゃあ今日は朝まで相手してくれる?』
『勿論』
ニッコリ……嘘くさい笑顔を作って涼は歩き出す。
俺は知ってる。
それが凄く疲れる事を。
『あ、真も指名していい?』
『真?』
『……駄目?』
『ダーメ。 俺、意外と嫉妬深いですよ?』
クスクスと笑いながら2人で俺を見る。
感じわりー…
つーか、こっちから願い下げだ!
俺は2人の後ろ姿に向けて、べーっと舌を出した。