EGOIST
教室に入り、ほっと一息。
戻ってきた携帯を開くと、リョウと2人でとったプリクラ。
笑顔で寄り添う形の2人。
これは付き合ってすぐの頃だ。
『わ、イケメ〜ン!』
横から覗き込むようにして、多恵が顔を出す。
『確か美里の彼氏だよね? 一回会った事あるよねー?』
『多恵と? 会ったかしら?』
覚えがないけど。
『ほら、前に偶然会ったじゃん! 美里と彼と……もう1人女の子いたよね』
……思い出した。
前にリョウと私と、私の親友……だった子と遊んだ時だ。
『地味な感じの子で、美里と並んで可哀想にって思ったもん』
多恵はしょんぼりとした様子で話す。
『馬鹿ね…… リサはそういう所が好かれる子なのよ』
素朴だけど、いつも笑顔を絶やさない。
いつだって、私を応援していた。
『リサには敵わないよ』
だけど私は駄目……
リサの気持ち、知ってるのに……
まだリョウを離せないでいる。
本当に駄目ね……
戻ってきた携帯を開くと、リョウと2人でとったプリクラ。
笑顔で寄り添う形の2人。
これは付き合ってすぐの頃だ。
『わ、イケメ〜ン!』
横から覗き込むようにして、多恵が顔を出す。
『確か美里の彼氏だよね? 一回会った事あるよねー?』
『多恵と? 会ったかしら?』
覚えがないけど。
『ほら、前に偶然会ったじゃん! 美里と彼と……もう1人女の子いたよね』
……思い出した。
前にリョウと私と、私の親友……だった子と遊んだ時だ。
『地味な感じの子で、美里と並んで可哀想にって思ったもん』
多恵はしょんぼりとした様子で話す。
『馬鹿ね…… リサはそういう所が好かれる子なのよ』
素朴だけど、いつも笑顔を絶やさない。
いつだって、私を応援していた。
『リサには敵わないよ』
だけど私は駄目……
リサの気持ち、知ってるのに……
まだリョウを離せないでいる。
本当に駄目ね……