EGOIST
『あーもー、ほんっと大嫌い!』
教室に入るなり美里がキッと睨んできた。
『何なのあの男! 何なの⁉︎』
びっくりした。
いきなり大嫌いなんて言うから、多恵の事かと思った。
『涼ちゃん優しいよ〜?』
『それは柚だからよ! あいつの本性、ろくでもないんだから』
最近は、連日のように美里が怒っている。
どうも涼と馬が合わないみたい。
『あははははっ、本当に仲悪いな〜』
美里に擦り寄るように座り、会話に入る。
『本当は多恵が好きになるのも反対よ。 だって多恵は私達の大切な……』
『はいはい! もう、お母さんじゃないんだから〜』
きつく思われがちだけど、本当に美里はいい子だ。
美人で責任感が強くて、優しくて……
だから正直ホッとした。
美里が涼を好きになったら絶対に勝てない。
いくら可愛く化粧しても、
可愛い服を来ても……
素で美人の美里に敵うわけがない。
『涼は、そんな悪い人じゃないよ〜』
むしろ……
チラリと柚を見る。
美里とは正反対のベビーフェイス。
無害そうな顔してるけど、実は強敵。
涼は、絶対に柚を優先する。
と、今まで静かに聞いていた柚が口を開く。
『ねぇ、多恵って涼ちゃんの事「涼」って呼んでたっけ?』
首を傾げる様が可愛い。
柚に恋愛感情はないかも知れない。
でもきっと、独占欲はあるだろうな。
だって柚達は、お互いが特別な存在だもんね?
『本当は私も「涼ちゃん」って呼びたいんだけど、恥ずかしいんだって!』
あーあ。
真紅くん、もっと頑張ってくんないかな〜……
教室に入るなり美里がキッと睨んできた。
『何なのあの男! 何なの⁉︎』
びっくりした。
いきなり大嫌いなんて言うから、多恵の事かと思った。
『涼ちゃん優しいよ〜?』
『それは柚だからよ! あいつの本性、ろくでもないんだから』
最近は、連日のように美里が怒っている。
どうも涼と馬が合わないみたい。
『あははははっ、本当に仲悪いな〜』
美里に擦り寄るように座り、会話に入る。
『本当は多恵が好きになるのも反対よ。 だって多恵は私達の大切な……』
『はいはい! もう、お母さんじゃないんだから〜』
きつく思われがちだけど、本当に美里はいい子だ。
美人で責任感が強くて、優しくて……
だから正直ホッとした。
美里が涼を好きになったら絶対に勝てない。
いくら可愛く化粧しても、
可愛い服を来ても……
素で美人の美里に敵うわけがない。
『涼は、そんな悪い人じゃないよ〜』
むしろ……
チラリと柚を見る。
美里とは正反対のベビーフェイス。
無害そうな顔してるけど、実は強敵。
涼は、絶対に柚を優先する。
と、今まで静かに聞いていた柚が口を開く。
『ねぇ、多恵って涼ちゃんの事「涼」って呼んでたっけ?』
首を傾げる様が可愛い。
柚に恋愛感情はないかも知れない。
でもきっと、独占欲はあるだろうな。
だって柚達は、お互いが特別な存在だもんね?
『本当は私も「涼ちゃん」って呼びたいんだけど、恥ずかしいんだって!』
あーあ。
真紅くん、もっと頑張ってくんないかな〜……