EGOIST
【これで許してやるよ】
あの遊園地以来、真紅の声が頭から離れない。
別にキスなんて初めてじゃないのに。
涼ちゃんとした事あるのに……
『ゆーずっ! どうしたの?』
窓の外をぼーっと見る柚に美里が声を掛ける。
美里や多恵は彼氏いたりしたからキスなんて慣れてるんだろうなぁ……
『美里って、彼氏と最近どう?』
『え? 私? ずっと会ってないからなぁ』
バツの悪そうに笑う美里。
美里には中学から付き合っている彼氏がいるらしい。
見た事はないけどたまに話に出てくる。
『柚がそんな事聞くなんて珍しいね。 何かあった?』
『な、何もないよ?』
すかさず否定したけど、不自然だったのかな。
ガッと美里に腕を掴まれた。
『柚、私達、親友だよね?』
『そ、そうだけど』
『相談くらいしてほしいな?』
美里は少し寂しそうに笑う。
どうしよう、どうしよう。
美里には話しても……いいかも?
『あの……ね? キス…しちゃった……』
『そっか……はぁ!!!?』
やっぱり!
美里は驚きを隠せない様子。
『ファーストキスじゃないの!?』
『こ、声大きいよ!!』
慌てて美里の口を塞ぐ。
『でも、でも! 初めてだけど、初めてじゃなくて!!』
『え、ちょ? 何!?』
『小さい頃、遊びでした事あるし……』
でも、あんなの数に入らないし!
じゃあやっぱファーストキス!?
『どーしよぉ…… 真紅に会うの恥ずかしい』
『え!? 真紅くんなの!?』
『え? 誰だと思ったの~?』
『いや、あの……』
真紅以外いないのに……
『う~ん…… 柚の事好きなのかなってのは薄々思ってたけど』
美里は腕を組んで何度も頷く。
好き……?
そう思っていいのかな……
あの遊園地以来、真紅の声が頭から離れない。
別にキスなんて初めてじゃないのに。
涼ちゃんとした事あるのに……
『ゆーずっ! どうしたの?』
窓の外をぼーっと見る柚に美里が声を掛ける。
美里や多恵は彼氏いたりしたからキスなんて慣れてるんだろうなぁ……
『美里って、彼氏と最近どう?』
『え? 私? ずっと会ってないからなぁ』
バツの悪そうに笑う美里。
美里には中学から付き合っている彼氏がいるらしい。
見た事はないけどたまに話に出てくる。
『柚がそんな事聞くなんて珍しいね。 何かあった?』
『な、何もないよ?』
すかさず否定したけど、不自然だったのかな。
ガッと美里に腕を掴まれた。
『柚、私達、親友だよね?』
『そ、そうだけど』
『相談くらいしてほしいな?』
美里は少し寂しそうに笑う。
どうしよう、どうしよう。
美里には話しても……いいかも?
『あの……ね? キス…しちゃった……』
『そっか……はぁ!!!?』
やっぱり!
美里は驚きを隠せない様子。
『ファーストキスじゃないの!?』
『こ、声大きいよ!!』
慌てて美里の口を塞ぐ。
『でも、でも! 初めてだけど、初めてじゃなくて!!』
『え、ちょ? 何!?』
『小さい頃、遊びでした事あるし……』
でも、あんなの数に入らないし!
じゃあやっぱファーストキス!?
『どーしよぉ…… 真紅に会うの恥ずかしい』
『え!? 真紅くんなの!?』
『え? 誰だと思ったの~?』
『いや、あの……』
真紅以外いないのに……
『う~ん…… 柚の事好きなのかなってのは薄々思ってたけど』
美里は腕を組んで何度も頷く。
好き……?
そう思っていいのかな……