ずっと…
2年生と舞実さんは
決して目線を外そうとせず、
互いを見つめ合ったままだ。
今にも火花が散るのが目に浮かぶ。
「ねぇ、ちょっといいかな?」
そんな中、いつも通りの笑顔で優しく言うのは咲さん。
「みんなが部のことを考えて
したことなのはよく分かったけど…
一言いって欲しかったな。
でも、本当にありがとう。
うちなんかより全然しっかりしてる。
うちに出来なかったこと、
しようとしてくれた。
その気持ちが嬉しいよ。」