闇に生きる少女




エ「準備とかしなくていいから...

我の手を握ってもらえれば

元の所に戻れるのだよ....」



魔力をかなり消費したので、魔法陣を書こうとしていた姜麗にそっと声をかけたエンジュ



『そ、そうなの?

よかったぁ...

少し力を使い過ぎたからきつかつたの』


エンジュの小いさな手をぎゅっと握った美麗


エ「ほら、

美麗に習って

クロウとリナ我の手を握るのだ」


プクっとした手をクロウに差し出すエンジュ


むぎゅっ

エ「!?

にゃにひゅるの!!」


ク「柔らかそうだったからつい...

すまん」


クロウに差しだした手を握らずエンジュのほっぺをむぎゅっと掴んで伸ばしている


エ「とりあへずはにゃせ!」


ク「あ、あぁ

すまない」


ぱっ


涙目になりながら片手でほっぺをさするエンジュ


エ「次同じことをしたらわかっているのだよね?」


低い声がさらに低くなった


ク「は、はい!

2度としません!ガタガタ」



確かに触りたくなる気持ちわかるかも...



と思った美麗でした。




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