ゴッドネス・ティア
「よし、話題をかえよう!」
「そうだねっ、あたしもそう思うよ!」
ダラダラと流れて止まらない冷汗を懸命に拭いながら二人は無理矢理笑みを作り、歩み出した。
「魔物全く出ないね〜」
「そうだな、でも油断は禁物だぞ★」
「ラジャー☆」
いつもと違うやり取りに、それにも弱冠冷汗をかいてきた二人は顔を体ごとそらして深く溜息をついた。
少し冷たくなった体をさすりながらふと辺りを眺める。
「…あれ?」
気付くと二人は広場に出ていた。
何故気付かなかったのか自分でもわからないが…
そして広場の中心には、まるで時が止まっているような神秘的な三つの墓が佇んでいた。
木の間から陽が漏れて墓へ降り注ぐのを見て、今は朝だということを思い出す。
「あっらまぁ〜、着いちゃった」
「楽でよかったな」
いつ魔物が出て来てもいいようにと構えていた二人だったので、戦わなくてよかった、と安堵の息をついた。
ホッとしながらゆっくりと三つの墓に近付く二人。
墓の前まで来ると、ル・メイはしゃがみ込み、右端の墓に視線を移した。
初代女神の墓だ。
ちなみに真ん中が二代目女神で、左端がメルスの墓だったりする。
「初代女神って紅葉 秋蘭様だよね」
長年たまっていた疲れをとるように、墓石にたまっていたホコリを掃う。
「ああ、生前は戦場の女神とも呼ばれていたお方だ」
「そーそー」
ホコリを掃い終わると、パンパンと手を掃い、二代目女神の墓に視線を移す。
「二代目はローラ・ウィル様。教皇様だったんだよね、今のファン様みたいな」
そう言って、またさっきと同じようにホコリを掃う。
そして、左端の墓…メルスの墓に視線を移した。
「そして三代目、現代女神のメルス・バンクロフト様。なーんかメルス様の生前だけはよくわかんないんだよなぁ…」
「そうだねっ、あたしもそう思うよ!」
ダラダラと流れて止まらない冷汗を懸命に拭いながら二人は無理矢理笑みを作り、歩み出した。
「魔物全く出ないね〜」
「そうだな、でも油断は禁物だぞ★」
「ラジャー☆」
いつもと違うやり取りに、それにも弱冠冷汗をかいてきた二人は顔を体ごとそらして深く溜息をついた。
少し冷たくなった体をさすりながらふと辺りを眺める。
「…あれ?」
気付くと二人は広場に出ていた。
何故気付かなかったのか自分でもわからないが…
そして広場の中心には、まるで時が止まっているような神秘的な三つの墓が佇んでいた。
木の間から陽が漏れて墓へ降り注ぐのを見て、今は朝だということを思い出す。
「あっらまぁ〜、着いちゃった」
「楽でよかったな」
いつ魔物が出て来てもいいようにと構えていた二人だったので、戦わなくてよかった、と安堵の息をついた。
ホッとしながらゆっくりと三つの墓に近付く二人。
墓の前まで来ると、ル・メイはしゃがみ込み、右端の墓に視線を移した。
初代女神の墓だ。
ちなみに真ん中が二代目女神で、左端がメルスの墓だったりする。
「初代女神って紅葉 秋蘭様だよね」
長年たまっていた疲れをとるように、墓石にたまっていたホコリを掃う。
「ああ、生前は戦場の女神とも呼ばれていたお方だ」
「そーそー」
ホコリを掃い終わると、パンパンと手を掃い、二代目女神の墓に視線を移す。
「二代目はローラ・ウィル様。教皇様だったんだよね、今のファン様みたいな」
そう言って、またさっきと同じようにホコリを掃う。
そして、左端の墓…メルスの墓に視線を移した。
「そして三代目、現代女神のメルス・バンクロフト様。なーんかメルス様の生前だけはよくわかんないんだよなぁ…」