ゴッドネス・ティア
「ねぇ、華蓮ちゃん」
「なんだ」
前と同じようにメルスの墓のホコリを掃いながら立っている華蓮を見上げた。
「女神様達はなんでみんなハーフエルフなんだっけ?」
ふとした疑問を華蓮に問うてみる。
華蓮は、オレに聞くなよ的な顔をしたがめんどくさそうに答えてくれた。
「女神様は、エルフと人間が共存するこの世界、ルナの神だ。
その神はつねに種族に平等でなくてはならない。
だが、女神はどちらかの種族でしかなれない。
種族は二つだからな。
例えばもし、ハーフエルフでなく、人間が女神になって天下をとっていたら…ル・メイ、おまえはどう想う?」
難しい言葉を並べられて首をひねるル・メイに質問してみた。
ル・メイは今まで以上に首をひねって唸る。
「…ムカつく、かな。
なんでエルフじゃなくて人間が天下をとるんだ!って怒るかも」
「だろ?人間だって、エルフが神になったらそれはそれは腹を起てるだろう。
それが原因で戦争が起こったりするんだ。だから合いの子…ハーフエルフを女神にするんだよ。
それが一番厄介事を避けられるからな…
わかったか?」
言葉の最後の方で鼻で笑った。
まるでル・メイを見下しているよう。
「そんなことも知らないのかバーカ!って顔してる」
「チッ、わかったか…まぁいいや、長居は無用だ、とっとと涙の石を頂戴しよう。
ご丁寧にちゃんとあるし」
舌打ちをした後、早口でそう言い、メルスの墓を指差した。
墓石に、大事そうに埋め込まれているのが涙の石だ。
そのせいで、三つの墓の中で一番よく目立っている。
「なんだ」
前と同じようにメルスの墓のホコリを掃いながら立っている華蓮を見上げた。
「女神様達はなんでみんなハーフエルフなんだっけ?」
ふとした疑問を華蓮に問うてみる。
華蓮は、オレに聞くなよ的な顔をしたがめんどくさそうに答えてくれた。
「女神様は、エルフと人間が共存するこの世界、ルナの神だ。
その神はつねに種族に平等でなくてはならない。
だが、女神はどちらかの種族でしかなれない。
種族は二つだからな。
例えばもし、ハーフエルフでなく、人間が女神になって天下をとっていたら…ル・メイ、おまえはどう想う?」
難しい言葉を並べられて首をひねるル・メイに質問してみた。
ル・メイは今まで以上に首をひねって唸る。
「…ムカつく、かな。
なんでエルフじゃなくて人間が天下をとるんだ!って怒るかも」
「だろ?人間だって、エルフが神になったらそれはそれは腹を起てるだろう。
それが原因で戦争が起こったりするんだ。だから合いの子…ハーフエルフを女神にするんだよ。
それが一番厄介事を避けられるからな…
わかったか?」
言葉の最後の方で鼻で笑った。
まるでル・メイを見下しているよう。
「そんなことも知らないのかバーカ!って顔してる」
「チッ、わかったか…まぁいいや、長居は無用だ、とっとと涙の石を頂戴しよう。
ご丁寧にちゃんとあるし」
舌打ちをした後、早口でそう言い、メルスの墓を指差した。
墓石に、大事そうに埋め込まれているのが涙の石だ。
そのせいで、三つの墓の中で一番よく目立っている。