ゴッドネス・ティア
「そうですか…、では私と同じですね。
私もファン様の伝言と言われて、今から部屋に行くところだったんです。」
「……部屋って…?」
「待合室です。
そこで待っていろと言われたので…」
「ヒサノ様」
すっと音もなく、一人の巫女が扉から現れた。
青白い肌が闇に浮かび、幽霊を思わせる。
「ヒッ!!」
突如現れた巫女に情けない悲鳴を漏らしてしまう男二人。
「ここにおられたのですか、随分探しましたよ。
さあ、待合室へ行きましょう。
…そちらの方々は……?」
無表情のまま視線をレオナとアランに向ける。
思わず目を逸らしてしまう男二人。
「こちらは幼なじみのレオナ・オラトーレとアラン・クリスティンですよ。
二人もファン様に呼ばれたらしくて…」
ヒサノが軽く二人の紹介を済ませると巫女は目を丸くした。
「レオナって…、ファン様が呼んでおられた…?」
驚いたように手で口を押さえる。
その下でプッと小さく吹き出すのが見えた。
なんだ、俺の顔がそんなに可笑しいか、とつい顔を引きらせてしまう。
「そうですか…では一緒に待合室へ案内します」
何事もなかったように涼しい顔をして教会へ足を入れた。
「えッ俺らも同じとこ?何で?!」
ファン様に呼ばれたのはレオナとアランだけ。
ヒサノも呼ばれていたらしいが話が同じ内容とは限らない。
「何でも何も、ファン様がヒサノ様とパオーレ村の少年レオナとアランを待合室に案内しろとおっしゃられたので……」
……どうやら、予感は的中したらしい……。
私もファン様の伝言と言われて、今から部屋に行くところだったんです。」
「……部屋って…?」
「待合室です。
そこで待っていろと言われたので…」
「ヒサノ様」
すっと音もなく、一人の巫女が扉から現れた。
青白い肌が闇に浮かび、幽霊を思わせる。
「ヒッ!!」
突如現れた巫女に情けない悲鳴を漏らしてしまう男二人。
「ここにおられたのですか、随分探しましたよ。
さあ、待合室へ行きましょう。
…そちらの方々は……?」
無表情のまま視線をレオナとアランに向ける。
思わず目を逸らしてしまう男二人。
「こちらは幼なじみのレオナ・オラトーレとアラン・クリスティンですよ。
二人もファン様に呼ばれたらしくて…」
ヒサノが軽く二人の紹介を済ませると巫女は目を丸くした。
「レオナって…、ファン様が呼んでおられた…?」
驚いたように手で口を押さえる。
その下でプッと小さく吹き出すのが見えた。
なんだ、俺の顔がそんなに可笑しいか、とつい顔を引きらせてしまう。
「そうですか…では一緒に待合室へ案内します」
何事もなかったように涼しい顔をして教会へ足を入れた。
「えッ俺らも同じとこ?何で?!」
ファン様に呼ばれたのはレオナとアランだけ。
ヒサノも呼ばれていたらしいが話が同じ内容とは限らない。
「何でも何も、ファン様がヒサノ様とパオーレ村の少年レオナとアランを待合室に案内しろとおっしゃられたので……」
……どうやら、予感は的中したらしい……。