ゴッドネス・ティア
「な、なんだったんだいったい…」


「きっとびっくりしたんですよ。
さてと、この方をもう一度布団にうつしましょうか…」



さっきまで自分の命が危うかったというのに、それを覚えていないようなそぶりでさっさと布団をもとの形に戻すヒサノ。

……本当に緊張感のない奴だ。



「お疲れ様です、みなさん。
そろそろ一日も終わりの時刻になりますし、私達も就寝しましょうか」



女性を何事もなかったようにもとの形に戻したヒサノはニッコリと微笑みを見せた。

あと少しで一日も終わる。


今日も忙しく、慌ただしい一日だった。

………さあ、寝よう。



「ああ…そうだな」



国王騎士も何事もなかったように布団に潜り出した。

そしてレオナ自身も布団に潜り、目をつむる。



今日一日も、もうおやすみだ。


じゃあまた明日。
















それから数分後のこと、馬車からは健やかな寝息がいくつも聞こえてきた。




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