ゴッドネス・ティア
そこには白い、純白の白鳥がいた。


鳥と言えど誰もが見ただけでホウッという溜息と共に頬を赤く染めてしまう程のその容姿に、レオナもスノーリアも心を射ぬかれるはずだった。

その全体像をみるまでは。



「なんだこの気持ち悪ぃ鳥はぁ!!」


「…………」



レオナは溜まらず、わなわなと震える指先で白鳥を指差す。

スノーリアはドン引きしたでも言うように無言で数歩後ろへバックステップ。


それもそのはず、

白鳥は美しい容姿に似合わず…












……つむじから少量の水を噴射させていた。



< 169 / 506 >

この作品をシェア

pagetop