ゴッドネス・ティア
過去のことを根掘り葉掘り思い返し、スノーリアのいうケルサニオス出発時のことを頭に映し出す。

そして、フラッシュバック。












『みんなー、準備できたー?』


『はい、大丈夫です!!!』


『おう、大丈夫だ!!!』


『ああ…、大丈夫だ』


『よーし、出発ーーーー!!!』


ドンッ!


『あ、すんません』


『あれ、ヒサノ顔赤くない?』


『綺麗な人ー!』


『さっきの女…昨日の踊り娘ではないか?』


『あ、本当だ!昨日舞台で一番目立ってたやつだろ?』


『本当ですー!』
















桃色の長い髪。

高い身長。

長い睫毛に、笑うとできる笑窪に、

長い手足。


そして、辺りを魅了させる程の美しさ。




















「踊り娘さん…?」



フラッシュバックしてきた記憶と共に、ポツリと呟く。



「やはりな。それとアラン、自分の鞄を調べてみろ」


「か、鞄…?」



うんうん、と納得しているスノーリアに不思議そうに首を傾け見上げるアラン。

そんなアランに、いいから、と答えて馬車の中の部屋へ向かわせた。



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