ゴッドネス・ティア
「…あと30分程だ」
「えー…マジか」
「マジだ」
振り向きも目も合わせず、淡々と答えるスノーリア。
冷たい印象を与えるがこれがいつもどおりの彼である。
「まあ…かなりとばしたら数分で着くだろうがな…」
「マジ!?じゃあ、とばせとばせ♪」
とばしたら10分という嬉しい情報に食いつかずにはいられない。
レオナは反射的にムンマの首に繋がっている縄を掴んだ。
スノーリアはハッと顔を上げ、レオナのこれからの行動を理解したのか、縄を取り返えそうとする。
「よ、よせ…!」
だが、もう時は既に遅し。
縄はレオナの手によって強く引かれた。
ムマ〜〜〜〜〜ッ!!!
ガターンっ!!
「ぅわっ!!」
「ぐっ…!」
ムンマの首をきつくしめた縄はムンマを暴走させてしまったらしい。
急にスピードが倍以上にはねあがあった馬車が音をたてて猛進を始める。
早過ぎて揺れに揺れる馬車に耐え切れずに、レオナとスノーリアはベランダの床に滑りこんだ。
「えー…マジか」
「マジだ」
振り向きも目も合わせず、淡々と答えるスノーリア。
冷たい印象を与えるがこれがいつもどおりの彼である。
「まあ…かなりとばしたら数分で着くだろうがな…」
「マジ!?じゃあ、とばせとばせ♪」
とばしたら10分という嬉しい情報に食いつかずにはいられない。
レオナは反射的にムンマの首に繋がっている縄を掴んだ。
スノーリアはハッと顔を上げ、レオナのこれからの行動を理解したのか、縄を取り返えそうとする。
「よ、よせ…!」
だが、もう時は既に遅し。
縄はレオナの手によって強く引かれた。
ムマ〜〜〜〜〜ッ!!!
ガターンっ!!
「ぅわっ!!」
「ぐっ…!」
ムンマの首をきつくしめた縄はムンマを暴走させてしまったらしい。
急にスピードが倍以上にはねあがあった馬車が音をたてて猛進を始める。
早過ぎて揺れに揺れる馬車に耐え切れずに、レオナとスノーリアはベランダの床に滑りこんだ。