ゴッドネス・ティア
「サ、サロナ様ですか…?」
スノーリアに連れられて魔女の村へ入ったレオナ達。
昼間にしては暗いこの辺りはカラスが馬鹿にするようにカァカァと鳴き、なんとも不気味な森が村の奥にそびえたっている。
まだこんな時間なのに誰一人として村に姿を現さない。
なんなんだ、この村は。
そしてやってきたこの村の長の家とやら。
スノーリアの情報によれば涙の石は村の奥にある森の中にあるらしい。
森に入るためには村の長である者の許可がいるようだ。
だが、やってきた家は長の家とは思えぬ程甘い物に溢れていた。
まず、黒い大きなリボンが入口付近のポストに飾ってあり、中に入るとまず目に入ったのはキャンディーが何十本と入った透明なビン。
キャンディーは赤、緑、黄色と色とりどりの種類があり、天井を陣取っているかわいらしくデコレーションされたシャンデリアの光と共に美しく輝いていた。
これはまさしく、
女物の家、だ。
こんなド派手の家の迫力に呆然と立ち尽くしているとかかって来たのがこの声。
ポカンと口を開けたまま振り返る。
「あなた方…サロナ様に何かご用事でしょうか?」
いかにも気の小さそうな控えめな口調。
その発進源も自身のなさ気な顔付きに困った表情。
せっかくの美青年が台なしだ。
だが、この村の正装なのかしっかりと身なりは整っており、まるで兵隊のような服装にシワ一つない服と同色のかくばった帽子。
帽子からはみ出た色素の薄い茶髪は柔らかそうで掴みたくなる。
とにかくこの村のお偉方なのは確かだ。
スノーリアに連れられて魔女の村へ入ったレオナ達。
昼間にしては暗いこの辺りはカラスが馬鹿にするようにカァカァと鳴き、なんとも不気味な森が村の奥にそびえたっている。
まだこんな時間なのに誰一人として村に姿を現さない。
なんなんだ、この村は。
そしてやってきたこの村の長の家とやら。
スノーリアの情報によれば涙の石は村の奥にある森の中にあるらしい。
森に入るためには村の長である者の許可がいるようだ。
だが、やってきた家は長の家とは思えぬ程甘い物に溢れていた。
まず、黒い大きなリボンが入口付近のポストに飾ってあり、中に入るとまず目に入ったのはキャンディーが何十本と入った透明なビン。
キャンディーは赤、緑、黄色と色とりどりの種類があり、天井を陣取っているかわいらしくデコレーションされたシャンデリアの光と共に美しく輝いていた。
これはまさしく、
女物の家、だ。
こんなド派手の家の迫力に呆然と立ち尽くしているとかかって来たのがこの声。
ポカンと口を開けたまま振り返る。
「あなた方…サロナ様に何かご用事でしょうか?」
いかにも気の小さそうな控えめな口調。
その発進源も自身のなさ気な顔付きに困った表情。
せっかくの美青年が台なしだ。
だが、この村の正装なのかしっかりと身なりは整っており、まるで兵隊のような服装にシワ一つない服と同色のかくばった帽子。
帽子からはみ出た色素の薄い茶髪は柔らかそうで掴みたくなる。
とにかくこの村のお偉方なのは確かだ。