ゴッドネス・ティア
二人して聞くと、青年ジョージはまるで少女のような表情で不思議そうに小首を傾げ、香月へ視線を向ける。
かわいいと思ってしまうのが女として恨めしい。
「わたくしはあまりよく聞いてはいませんが…サロナ様は昨日迷い込んで来た国王騎士様お二人に事情を聞いておりました。
森に入るためには理由とその詳しい説明が必要ですので…。
なんたって初代女神からの墓が全て眠っているのですからね」
そう言って小さく微笑むジョージはどこか自慢げに見えた。
全てが謎に包まれ、気味が悪いと白い目で見られたり、実は幻ではないのか、と存在自体否定されることもあるこの魔女の村。
一般人にとってはとても恐ろしいイメージしかないこの村に三代続けての女神の墓があるということはこの村にとってとても光栄であり、自慢できることでもある。
だから国はこのセキュリティ万全のこの村を選んだのかもしれない。
「香月!やっぱり華蓮ちゃん達この村に来てたんだね!
それに先に森に向かったみたいだからすれ違うことはないよね!
やっと合流できるよ〜!」
「ぅわっ!抱き着くな!」
「これで五人揃います…」
本来ならば五人いるはずの国王騎士が三人だけで実は寂しかったようだ。
いつも以上にテンションと声を上げてくるリュンマに香月はかなり迷惑そうだが、その表情はどこか穏やかだ。
滅多に笑みを見せないシャランもリュンマと共に喜んでいる。
かわいいと思ってしまうのが女として恨めしい。
「わたくしはあまりよく聞いてはいませんが…サロナ様は昨日迷い込んで来た国王騎士様お二人に事情を聞いておりました。
森に入るためには理由とその詳しい説明が必要ですので…。
なんたって初代女神からの墓が全て眠っているのですからね」
そう言って小さく微笑むジョージはどこか自慢げに見えた。
全てが謎に包まれ、気味が悪いと白い目で見られたり、実は幻ではないのか、と存在自体否定されることもあるこの魔女の村。
一般人にとってはとても恐ろしいイメージしかないこの村に三代続けての女神の墓があるということはこの村にとってとても光栄であり、自慢できることでもある。
だから国はこのセキュリティ万全のこの村を選んだのかもしれない。
「香月!やっぱり華蓮ちゃん達この村に来てたんだね!
それに先に森に向かったみたいだからすれ違うことはないよね!
やっと合流できるよ〜!」
「ぅわっ!抱き着くな!」
「これで五人揃います…」
本来ならば五人いるはずの国王騎士が三人だけで実は寂しかったようだ。
いつも以上にテンションと声を上げてくるリュンマに香月はかなり迷惑そうだが、その表情はどこか穏やかだ。
滅多に笑みを見せないシャランもリュンマと共に喜んでいる。