ゴッドネス・ティア
「う〜ん…なんか大丈夫だって言って強情っ張りだけど、これはさすがに大丈夫じゃないよな〜…」



……伝わっていたのか。


女はその細い腕で、スーの腕を掴み、肩を貸すように、よっこらせっ、とスーを抱き抱えた。


その小柄な体のどこにそんな力があるのか…。


彼女はふぅっ、と一息つくと、スーの体を気遣うようにゆっくりと歩み始めた。



その自分を掴む腕は細く、爪は長く、マニキュアを塗っているのか、……血のように真っ赤だ。






そして、彼女の髪も…

















血を思わせる紅色。








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