ゴッドネス・ティア
「……何?あたしの顔になんかついてる?」

「………いや…」



自分を見つめる頭一つ分は目下にある瞳も、

髪と同じ……。


………あいつの色と…全く同じ、










赤、


朱、
















「…………本当にあやつと同じなんだな…」

「え…?
……………ああ」



スーの視線を追い、自分のその肩に届くか届かないくらいの髪を、指でいじくる。














「…………まぁね」
















その時の微笑みは…、




狂喜?



歓喜?








それとも……














自分と同じ、







憎悪なのか………















「……これから楽しくなりそうだ」













去り際に闇に響いたのは、


楽しそうな、



だが、不気味な、














――おぞましい声。







< 261 / 506 >

この作品をシェア

pagetop