ゴッドネス・ティア
なんてことだ。
ただなんとなく母のピアノが聞きたいと思っていただけなのに、
何故、自分も…………?
「じゃあレオナ、何弾くの?」
母が言い出した突拍子のない発言のせいで、レオナも弾くことになってしまったのだ。
正直、弾きたくない。
それは何故か、
………ピアノを弾くのが嫌いだから。
今よりまだまだ幼いころ、母はレオナを有名なピアノの先生のレッスンに通わせていた。
どうやらレオナは音楽の才能には恵まれていたらしく、レオナの才能に感激した先生は厳しいレッスンを毎回のように行っていた。
あんまり厳しすぎるから、父である甘いクラウスに頼みに頼み込んで辞めてやった。
正直あんまり好きではなかったし、自分は弾くより聞く方が好きだから。
後悔もなく、すっきりと辞められた。
だから、母の発言も当然断ろうとしていた。
絶対弾きたくない。
自分は母のピアノが聞きたいのだ。
だが、まわりからの弾け弾けコールにあえなく断念。
結局、今から母のお膝の上で弾くことになってしまった。
ムッスーと頬を膨らませて不機嫌そうに眉を寄せるレオナに、アメリスは笑顔で何を弾くの何を弾くのと嬉しそうに問う。
「レオナのピアノかー、久しぶりだな!
パパは嬉しくて心臓がバクバクうるさくなってるぞ!
ほーら、血が巡りに巡って体温急上昇だ!」
そう言いながら父は次々と表情を変えていく。
本当に嬉しそうだが、こっちは迷惑極まりない。
一つ溜息をつき、まあ子供のくせに溜息なんて!とごちゃごちゃ言ってる母を無視して今日の客人である三人に目を向けた。
「………リクエストは?」
ただなんとなく母のピアノが聞きたいと思っていただけなのに、
何故、自分も…………?
「じゃあレオナ、何弾くの?」
母が言い出した突拍子のない発言のせいで、レオナも弾くことになってしまったのだ。
正直、弾きたくない。
それは何故か、
………ピアノを弾くのが嫌いだから。
今よりまだまだ幼いころ、母はレオナを有名なピアノの先生のレッスンに通わせていた。
どうやらレオナは音楽の才能には恵まれていたらしく、レオナの才能に感激した先生は厳しいレッスンを毎回のように行っていた。
あんまり厳しすぎるから、父である甘いクラウスに頼みに頼み込んで辞めてやった。
正直あんまり好きではなかったし、自分は弾くより聞く方が好きだから。
後悔もなく、すっきりと辞められた。
だから、母の発言も当然断ろうとしていた。
絶対弾きたくない。
自分は母のピアノが聞きたいのだ。
だが、まわりからの弾け弾けコールにあえなく断念。
結局、今から母のお膝の上で弾くことになってしまった。
ムッスーと頬を膨らませて不機嫌そうに眉を寄せるレオナに、アメリスは笑顔で何を弾くの何を弾くのと嬉しそうに問う。
「レオナのピアノかー、久しぶりだな!
パパは嬉しくて心臓がバクバクうるさくなってるぞ!
ほーら、血が巡りに巡って体温急上昇だ!」
そう言いながら父は次々と表情を変えていく。
本当に嬉しそうだが、こっちは迷惑極まりない。
一つ溜息をつき、まあ子供のくせに溜息なんて!とごちゃごちゃ言ってる母を無視して今日の客人である三人に目を向けた。
「………リクエストは?」