ゴッドネス・ティア
レオナの額の上に乗せていた濡れたタオルをすでに水となってしまった氷水に浸け、かたく絞って再びレオナの額の上に乗せた。
氷を入れてこようと水の入っているボウルを持ち、その場を一時去ろうとレオナに背を向ける。
が、その瞬間ぴーんと背中に何かに引っ張られるような感覚が……、
いや、そんなまさか、
本当に呪いの儀式のなにか…?
意外とファンタジックな思考回路のスノーリアは、そんなまさかのまさかのまさか…?などと悶々と考えを巡らせながら、恐る恐る目線を向けてみることにした。
チラリ、と自分の背中辺りを覗くと……
羽織っていた薄地のカーディガンを何かが掴んでいる。
何かがと言っても、
レオナの手しかないのだが。
「………レオナ、起きたのか?」
そう思ってレオナの顔を覗きこむが、苦々しげに眉間を寄せているだけでまだ夢の中のようだ。
なのに、手だけはがっちりとスノーリアのカーディガンを掴んだまま離さない。
このまま立ち去るとレオナごとベッドから引きずり落としてしまいそうなので、氷は諦めてとりあえず椅子に座りなおした。
……背中側のカーディガンを掴まれているため、カーディガンが邪魔でなんとも座りにくい。
氷を入れてこようと水の入っているボウルを持ち、その場を一時去ろうとレオナに背を向ける。
が、その瞬間ぴーんと背中に何かに引っ張られるような感覚が……、
いや、そんなまさか、
本当に呪いの儀式のなにか…?
意外とファンタジックな思考回路のスノーリアは、そんなまさかのまさかのまさか…?などと悶々と考えを巡らせながら、恐る恐る目線を向けてみることにした。
チラリ、と自分の背中辺りを覗くと……
羽織っていた薄地のカーディガンを何かが掴んでいる。
何かがと言っても、
レオナの手しかないのだが。
「………レオナ、起きたのか?」
そう思ってレオナの顔を覗きこむが、苦々しげに眉間を寄せているだけでまだ夢の中のようだ。
なのに、手だけはがっちりとスノーリアのカーディガンを掴んだまま離さない。
このまま立ち去るとレオナごとベッドから引きずり落としてしまいそうなので、氷は諦めてとりあえず椅子に座りなおした。
……背中側のカーディガンを掴まれているため、カーディガンが邪魔でなんとも座りにくい。