ゴッドネス・ティア
国の軍事機関『レイラティリス』……あまり聞き慣れない単語に子供三人はまた顔をしかめた。
聞いたことあるようなないような…そんな曖昧な響きを持つ単語。
それに感づいたのか、クレストは得意げに笑みを浮かべて説明を始めた。
「レイラティリスっつーのはさっきも言ったように国の大事な軍事機関でな。リリオの兵士や騎士、他にもサロナ殿みたいな魔術師や占星術師、召喚術師みたいな奴らが所属する軍事機関の本部だ。
サロナ殿は所属していないようだが、所属している術師や兵士達は国の為に戦う。
……まあ最近は大きな戦争がないから大分暇になっただろうが、数年前の大戦争で主戦としたのがこのレイラティリスに所属している者達だよ。皆かなりの実力者ばかりらしい」
「……じゃあ国王騎士もそのレイラティリスに所属してるってわけか」
「うん、そうだね。
国王騎士は…使えると推薦された若い兵士の職業だよ。だから若くて経験の少ない奴もいる。騎士としてまだ不十分な奴もいるんだ。
国王騎士と聞けばかっこいいかもしれないが……はっきり言って国の捨て駒なんだよね、彼ら」
そう哀れみを含んだ笑みを浮かべて、クレストは膝で組んだ両手に視線を落とした。
国王騎士の名は有名だが、その本質はあまり知られてはいない。
ただ、『国の為に戦う戦士』としか印象がない。
「……そんな彼らを、『レイラティリス』は…国よりも君達を護る事を任務として派遣させた。
実はこれって凄い事なんだよね。国王騎士ってまあまあ使える奴らばっかりだし、そいつらが国の本部からごっそりと抜けるなんて……本当なら考えられない。それだけ国は君達に賭けてんだよねー…」
いじいじと自分の爪を弄りながら、軽い口調で述べたクレスト。
言ってる事はとても重要そうな内容なのだが、どうもそうには聞こえないのは彼のせいなのだろうか。
聞いたことあるようなないような…そんな曖昧な響きを持つ単語。
それに感づいたのか、クレストは得意げに笑みを浮かべて説明を始めた。
「レイラティリスっつーのはさっきも言ったように国の大事な軍事機関でな。リリオの兵士や騎士、他にもサロナ殿みたいな魔術師や占星術師、召喚術師みたいな奴らが所属する軍事機関の本部だ。
サロナ殿は所属していないようだが、所属している術師や兵士達は国の為に戦う。
……まあ最近は大きな戦争がないから大分暇になっただろうが、数年前の大戦争で主戦としたのがこのレイラティリスに所属している者達だよ。皆かなりの実力者ばかりらしい」
「……じゃあ国王騎士もそのレイラティリスに所属してるってわけか」
「うん、そうだね。
国王騎士は…使えると推薦された若い兵士の職業だよ。だから若くて経験の少ない奴もいる。騎士としてまだ不十分な奴もいるんだ。
国王騎士と聞けばかっこいいかもしれないが……はっきり言って国の捨て駒なんだよね、彼ら」
そう哀れみを含んだ笑みを浮かべて、クレストは膝で組んだ両手に視線を落とした。
国王騎士の名は有名だが、その本質はあまり知られてはいない。
ただ、『国の為に戦う戦士』としか印象がない。
「……そんな彼らを、『レイラティリス』は…国よりも君達を護る事を任務として派遣させた。
実はこれって凄い事なんだよね。国王騎士ってまあまあ使える奴らばっかりだし、そいつらが国の本部からごっそりと抜けるなんて……本当なら考えられない。それだけ国は君達に賭けてんだよねー…」
いじいじと自分の爪を弄りながら、軽い口調で述べたクレスト。
言ってる事はとても重要そうな内容なのだが、どうもそうには聞こえないのは彼のせいなのだろうか。