ゴッドネス・ティア
「あーごめんごめん。ウィルが元気なさそうだったから慰めてやろうと思ってたのに忘れてたー。俺ってばドジ〜」
「レイって本当馬鹿だね。知ってたけどそこまで馬鹿だとは僕も知らなかった。………レイ本当むかつく存在がむかつく」
「え、マジ?えー寂しーい。そんなこと言ーわなーいでーぇ」
レイに関しては短気なウィル。
何故どうしてそこまでレイに腹が立つのは、誰にもわからない。
しかし相変わらずポジティブなレイはそれを笑顔で乗り切った。
こんな二人のやり取りは日常茶飯事の事。
よって、仲間である他三人…真琴、陽深、ム・ルカは慣れっこであるため、特に気にしない。
真琴は読書、陽深は睡眠、ム・ルカは武器の手入れなど、皆各々と自由に自分自身のことを行っている。
仲が悪いのなら関わらなければいい、と三人は思うのだが、結局は仲が悪いわけでもなさそうなので口だしは一切しないのだ。
相変わらず、窓には数え切れんばかりの空からの水滴が弾けて濡らし、大きな音を起てている。
少しばかり落ち着いた仲が悪そうでそうでもない大小異なる二人は、再び床に座り込んで窓を見上げていた。
「………なあ、どう思う?」
雨の音しかしない馬車内に、レイのテノールが響く。
そのあとに、今度はアルトの声が響いた。
「………一波乱来そうだね。ケルサニオスの事件と関わりがあると僕は考えるよ」
「だよなぁ〜。陛下が悪巧みしてるって、一体どこのどいつがそんなガセネタを言いふらしたんだか。絶対リリオとヒュネットを争わせようとしてんだろ」
「争わせてどうするかはわかんないけど…きっと裏の奴だよ。例のスーっていう奴もそうなんでしょ」
「さあ知らねえなぁ…、全然足取り掴めねぇし。
…たく、女神復活させてどうするってんだか。まあとにかく……俺達や…ファン様や教会の使者の敵は…この世を大混乱に陥れたいんじゃねーの?きっと二つの大国が邪魔なんだよ」
「ふーん…。まあとにかく、涙の石を取られないようにしなきゃね。血の石はちゃんと教会の使者が持ってるみたいだし」
「レイって本当馬鹿だね。知ってたけどそこまで馬鹿だとは僕も知らなかった。………レイ本当むかつく存在がむかつく」
「え、マジ?えー寂しーい。そんなこと言ーわなーいでーぇ」
レイに関しては短気なウィル。
何故どうしてそこまでレイに腹が立つのは、誰にもわからない。
しかし相変わらずポジティブなレイはそれを笑顔で乗り切った。
こんな二人のやり取りは日常茶飯事の事。
よって、仲間である他三人…真琴、陽深、ム・ルカは慣れっこであるため、特に気にしない。
真琴は読書、陽深は睡眠、ム・ルカは武器の手入れなど、皆各々と自由に自分自身のことを行っている。
仲が悪いのなら関わらなければいい、と三人は思うのだが、結局は仲が悪いわけでもなさそうなので口だしは一切しないのだ。
相変わらず、窓には数え切れんばかりの空からの水滴が弾けて濡らし、大きな音を起てている。
少しばかり落ち着いた仲が悪そうでそうでもない大小異なる二人は、再び床に座り込んで窓を見上げていた。
「………なあ、どう思う?」
雨の音しかしない馬車内に、レイのテノールが響く。
そのあとに、今度はアルトの声が響いた。
「………一波乱来そうだね。ケルサニオスの事件と関わりがあると僕は考えるよ」
「だよなぁ〜。陛下が悪巧みしてるって、一体どこのどいつがそんなガセネタを言いふらしたんだか。絶対リリオとヒュネットを争わせようとしてんだろ」
「争わせてどうするかはわかんないけど…きっと裏の奴だよ。例のスーっていう奴もそうなんでしょ」
「さあ知らねえなぁ…、全然足取り掴めねぇし。
…たく、女神復活させてどうするってんだか。まあとにかく……俺達や…ファン様や教会の使者の敵は…この世を大混乱に陥れたいんじゃねーの?きっと二つの大国が邪魔なんだよ」
「ふーん…。まあとにかく、涙の石を取られないようにしなきゃね。血の石はちゃんと教会の使者が持ってるみたいだし」