ゴッドネス・ティア
意味不明なレオナいびりをされ、微かにショックをうけていると、店の入口が勢いよく開けられた。それはもう壊れるんじゃないかってくらい。
この時間帯はまだ客が来る時間ではないらしい。よって、自分達意外の客はいなかった。
自分達という客と店の者が一斉に入口へ注目する。
そこには青い顔をした、まるで男のような恰好をした彼女が、肩で息をしていた。
「……や、…っと…逃げきれた…!」
相当急いで来たらしい。苦しそうに胸を押さえて、わしゃわしゃと髪を掻く。
入って来た時の威勢はどこへ行ったのか、そっと入口の襖を閉め、顔をあげた。その瞬間、
「きゃぁぁああ!!華蓮ちゃぁぁああん!!!」
店の者達は一斉にそう叫び、スノーリアそっちのけで華蓮に飛び掛かった。
「…ちょ、姐さ……ぐへぇぇええッ!!!」
店の者達に揉みくちゃにされ、情けない悲鳴を上げる華蓮。もう少しかわいらしい悲鳴は上げられないのだろうか。
「……あ、華蓮。お前こんなとこで何してんだ」
「レオナ…!お前らもうここに着いてたのかよ!」
「うん。なんか放り込まれたから、流れで。……つーか、ここ何?てか何その恰好?変なの」
「……うるせぇ…くそ餓鬼が…!」
ぎゅうぎゅうと押し寄せてくるお姉様達の豊かな乳房を押しのけ、女の巣から脱出する。
更に表情が青くなったような気がするが、そこはまあ無視だ。
お姉様達は残念そうに「やーん」とか「あーん」とか言っていた。
「ここは吉倉一の飲み屋、『緑風屋』だ。先に言っておくのを忘れていたが、吉倉は女の街…勝手に街にでもほっつき歩いていたらいくらブスでも女の獲物になるぜ」
「おいテメェ、今俺のこと遠回しにブスっつったろーが。反論出来ねぇから尚更ムカつくわ」
「はっ、とんだ被害妄想だな。目ん玉ほじくってこいや」
この時間帯はまだ客が来る時間ではないらしい。よって、自分達意外の客はいなかった。
自分達という客と店の者が一斉に入口へ注目する。
そこには青い顔をした、まるで男のような恰好をした彼女が、肩で息をしていた。
「……や、…っと…逃げきれた…!」
相当急いで来たらしい。苦しそうに胸を押さえて、わしゃわしゃと髪を掻く。
入って来た時の威勢はどこへ行ったのか、そっと入口の襖を閉め、顔をあげた。その瞬間、
「きゃぁぁああ!!華蓮ちゃぁぁああん!!!」
店の者達は一斉にそう叫び、スノーリアそっちのけで華蓮に飛び掛かった。
「…ちょ、姐さ……ぐへぇぇええッ!!!」
店の者達に揉みくちゃにされ、情けない悲鳴を上げる華蓮。もう少しかわいらしい悲鳴は上げられないのだろうか。
「……あ、華蓮。お前こんなとこで何してんだ」
「レオナ…!お前らもうここに着いてたのかよ!」
「うん。なんか放り込まれたから、流れで。……つーか、ここ何?てか何その恰好?変なの」
「……うるせぇ…くそ餓鬼が…!」
ぎゅうぎゅうと押し寄せてくるお姉様達の豊かな乳房を押しのけ、女の巣から脱出する。
更に表情が青くなったような気がするが、そこはまあ無視だ。
お姉様達は残念そうに「やーん」とか「あーん」とか言っていた。
「ここは吉倉一の飲み屋、『緑風屋』だ。先に言っておくのを忘れていたが、吉倉は女の街…勝手に街にでもほっつき歩いていたらいくらブスでも女の獲物になるぜ」
「おいテメェ、今俺のこと遠回しにブスっつったろーが。反論出来ねぇから尚更ムカつくわ」
「はっ、とんだ被害妄想だな。目ん玉ほじくってこいや」