ゴッドネス・ティア
「………仕事」
「…は?」
「仕事なんだよ、今の」
「華蓮の仕事って…五大騎士じゃないのか?」
「それもだけど、吉倉に滞在すっときは、吉倉の安泰のために今みたいな奴を懲らしめる。そんな仕事」
まるで男のような格好をした華蓮。その服に着いた砂を掃った。
「…それが仕事の格好なのか?」
「ん?…あ、これか。うんまあそんなかんじかな。男みたいだろ?」
「うん、男にしか見えない」
「テメェ失礼だなこら。…まあ俺は吉倉にいる間は男なんだけどな」
「…………男?」
「おう。…あ、こんなとこに立ち止まってちゃ邪魔だな。このでけぇ鼻垂れ男は隅っこにでも放っとくか」
そう言って、三人でがたいの良い鼻血の男を路地裏に捨てた。なんだか殺人犯の気分だ。
それから華蓮はまたどこに行くのかレオナとヒサノを連れてまた歩きだす。
「…華蓮は本当は男なんですか?」
何も喋らないが騒がしい人々のおかげで沈黙はなかった。そして、ヒサノが華蓮に話しかけた。
「は?オレは女だって」
「だってさっきは男だって…」
「吉倉にいる時は、つったろ。女で吉倉いれるのは身売り女か飲み屋の女、あとは奴隷扱いの召し使いしかいねぇよ。オレは身売りなんて真っ平ごめんなんだよ」
「……だから男として?」
「おう。まあ中には女だって知ってる奴もいるけどな」
はは、と笑う華蓮。何処に笑える要素があるのかわからないが彼女は可笑しそうに笑った。
「………オーナーいるだろ?」
「…あ、睡蓮さん?」
「そう。あの人な、昔身売りしてたんだ」
今は飲み屋の店長。
その人の名前を出すと、華蓮はくるりとこちらを振り向いた。
なんだか重そうである内容であるというのに本人は小さく微笑んでいる。
「あの人さ、なんかすっげー威圧感あって怖ぇけど、優しいんだぜ。あの人は身売りをしている自分が嫌いだった。自分に誇りを持ちたかった。店でもトップだった彼女は金に物を言わせてあの飲み屋を建設したんだ」
「……」
「…は?」
「仕事なんだよ、今の」
「華蓮の仕事って…五大騎士じゃないのか?」
「それもだけど、吉倉に滞在すっときは、吉倉の安泰のために今みたいな奴を懲らしめる。そんな仕事」
まるで男のような格好をした華蓮。その服に着いた砂を掃った。
「…それが仕事の格好なのか?」
「ん?…あ、これか。うんまあそんなかんじかな。男みたいだろ?」
「うん、男にしか見えない」
「テメェ失礼だなこら。…まあ俺は吉倉にいる間は男なんだけどな」
「…………男?」
「おう。…あ、こんなとこに立ち止まってちゃ邪魔だな。このでけぇ鼻垂れ男は隅っこにでも放っとくか」
そう言って、三人でがたいの良い鼻血の男を路地裏に捨てた。なんだか殺人犯の気分だ。
それから華蓮はまたどこに行くのかレオナとヒサノを連れてまた歩きだす。
「…華蓮は本当は男なんですか?」
何も喋らないが騒がしい人々のおかげで沈黙はなかった。そして、ヒサノが華蓮に話しかけた。
「は?オレは女だって」
「だってさっきは男だって…」
「吉倉にいる時は、つったろ。女で吉倉いれるのは身売り女か飲み屋の女、あとは奴隷扱いの召し使いしかいねぇよ。オレは身売りなんて真っ平ごめんなんだよ」
「……だから男として?」
「おう。まあ中には女だって知ってる奴もいるけどな」
はは、と笑う華蓮。何処に笑える要素があるのかわからないが彼女は可笑しそうに笑った。
「………オーナーいるだろ?」
「…あ、睡蓮さん?」
「そう。あの人な、昔身売りしてたんだ」
今は飲み屋の店長。
その人の名前を出すと、華蓮はくるりとこちらを振り向いた。
なんだか重そうである内容であるというのに本人は小さく微笑んでいる。
「あの人さ、なんかすっげー威圧感あって怖ぇけど、優しいんだぜ。あの人は身売りをしている自分が嫌いだった。自分に誇りを持ちたかった。店でもトップだった彼女は金に物を言わせてあの飲み屋を建設したんだ」
「……」