ゴッドネス・ティア
「はい、絶対来て下さいね!!」



そう言って、アンは野原を駆け出した。


一瞬止まってこちらを振り返る。



「私の一番…人生で一番輝く時ですから!!」



そう言うと、また野原を駆け出した。



「では、私準備があるので帰ります。
いろいろとありがとうございました。
さようなら、巫女様とお供の方達!!」



「誰がお供だぁ!!」



レオナがそう叫んだとはつゆ知らず、アンはスキップをしながら帰って行った。



「レオナったら…、実際お供なのに」



アランはレオナを見上げてニヤニヤと笑む。


ファンが何を考えているか知らない三人の思考は、何故かヒサノのお供だろうと思い込んでいた。






























「では早速、今持っているお金を出してください」



アンが去ってから少し真剣なムードが三人の間に流れる。


三人は急いで自分の荷物から財布を取り出した。



「どれくらいあれば宿に三人分二日間泊まれるかなぁ?」



不安げにレオナを見上げるアラン。



「まぁ、せめて$40000あれば泊まれるんじゃねーか?」



「それくらいあれば良いのですが…
では、せーの!っで出しますよ。
……せーのっ!!」



ヒサノの掛け声と共に三人は一斉に財布の中身を広げた。



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