ゴッドネス・ティア
「私の持っているお金は$25950です。」



「僕は$12100」



「俺は$1501」




……しばらくの沈黙。






























「レオナの馬鹿ーーー!!
また野宿だよ、どうしてくれるの?!」



ヒサノは持っているお金をレオナに投げ付けて喚いた。

こんなふうに声をあげたヒサノは久しぶりだ。

そうとう疲れているのだろう。



「僕とヒサノは5ケタなのになんでレオナは4ケタなのさ!しかも少なっ、バカー!!」



アランも喚く。

二人とも半泣きだ。


「…あ、実は$15010でしたー!」



レオナがそう言うと、二人の暴れん坊はピタッと動きを止め、目を輝かせた。



「ホントに?」



期待の眼差しをこめてレオナを見つめる二人。

だが、


「うそ」



悪戯に舌を出してそう答えた。


その後、レオナがどうなったのかは言うまでもない…。



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