ゴッドネス・ティア
二人は風の如く走っていた。
ヒサノの方は疲れてしまったのかスピードダウンしてしまっている。
そんなヒサノを軽々と追い抜き、レオナはフードに接近した。
これでもレオナはパオーレ内でずば抜けて足が速かった。
こんなフード朝飯前だ。
「おい、そこの灰色フード!
おまえが血の石を盗んだのか?!」
フードに向かって叫ぶとやっとレオナに気付いたのかスピードをあげた。
「ちょっ、てめぇこのやろぉ!」
レオナは、もうこれしかない、と判断したのか足を踏ん張り、フードに向かって跳んだ。
女装で。
地面にたたき落とされれ前にフードの足を掴む。
そのせいでフードはレオナと共にずっこけた。
「ぐっ…、うぅっ…」
苦しそうにうめき声をあげる。
「どうだ俺のタックルは!
…じゃなくて、血の石を盗んだのはおまえだな?
逃げるっつーことはそうなんだろ?」
レオナはフードの足をがっちり掴んで離さない。
そこに、ようやくヒサノ追い付いた。
息を切らして苦しそう。
「つ、捕まえましたか?!」
息を整えながら様子を伺うヒサノ。
だが、次の瞬間ぎょっと目をまるくした。
「…なに抱きしめあっているんですか!?
え、もしかして二人はそういう関係で…?
きゃぁぁああっ!!」
妄想して一人で騒いでいる。
「どう見てもタックルだろ!?
勝手に妄想すんなっ!」
フードを押さえ付けたまま起き上がり、踏み付ける。
ヒールで。
「ぅっ…、ぐっ…」
ヒールは痛い。
他人から見れば、レオナの方が悪役に見えるだろう。
「おい、おまえ、何故血の石を盗んだ?!」
足の力を緩めずに聞く。
フードは何も答える気がないのか口を開こうとしない。
それが頭にきたのかレオナは足の力を一層強めた。
ヒサノの方は疲れてしまったのかスピードダウンしてしまっている。
そんなヒサノを軽々と追い抜き、レオナはフードに接近した。
これでもレオナはパオーレ内でずば抜けて足が速かった。
こんなフード朝飯前だ。
「おい、そこの灰色フード!
おまえが血の石を盗んだのか?!」
フードに向かって叫ぶとやっとレオナに気付いたのかスピードをあげた。
「ちょっ、てめぇこのやろぉ!」
レオナは、もうこれしかない、と判断したのか足を踏ん張り、フードに向かって跳んだ。
女装で。
地面にたたき落とされれ前にフードの足を掴む。
そのせいでフードはレオナと共にずっこけた。
「ぐっ…、うぅっ…」
苦しそうにうめき声をあげる。
「どうだ俺のタックルは!
…じゃなくて、血の石を盗んだのはおまえだな?
逃げるっつーことはそうなんだろ?」
レオナはフードの足をがっちり掴んで離さない。
そこに、ようやくヒサノ追い付いた。
息を切らして苦しそう。
「つ、捕まえましたか?!」
息を整えながら様子を伺うヒサノ。
だが、次の瞬間ぎょっと目をまるくした。
「…なに抱きしめあっているんですか!?
え、もしかして二人はそういう関係で…?
きゃぁぁああっ!!」
妄想して一人で騒いでいる。
「どう見てもタックルだろ!?
勝手に妄想すんなっ!」
フードを押さえ付けたまま起き上がり、踏み付ける。
ヒールで。
「ぅっ…、ぐっ…」
ヒールは痛い。
他人から見れば、レオナの方が悪役に見えるだろう。
「おい、おまえ、何故血の石を盗んだ?!」
足の力を緩めずに聞く。
フードは何も答える気がないのか口を開こうとしない。
それが頭にきたのかレオナは足の力を一層強めた。